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飛行機で耳が痛い!「航空性中耳炎」の予防と対処法

飛行機で耳が痛い!「航空性中耳炎」の予防と対処法

2026.03.06 カテゴリ:耳

旅行や出張で飛行機に乗ったとき、離着陸で耳がキーンと痛くなった経験はありませんか?多くの場合は一時的なものですが、ひどい場合は「航空性中耳炎」という状態になり、着陸後も痛みや聞こえにくさが続くことがあります。

なぜ飛行機で耳が痛くなるの?

飛行機が上昇・下降するとき、機内の気圧が急激に変化します。耳の中の気圧は、耳管を通じて外の気圧と同じに保たれていますが、気圧変化が急だと耳管の調節が追いつかず、鼓膜の内側と外側で気圧差が生じます。

この気圧差によって鼓膜が押されたり引っ張られたりして、痛みや耳のつまりが起こります。特に着陸時(下降時)は耳管が開きにくく、症状が出やすいとされています。

航空性中耳炎の症状

  • 耳の強い痛み
  • 耳がつまった感じが取れない
  • 聞こえが悪くなる
  • 耳鳴りがする
  • ひどい場合は鼓膜が破れて出血することも

飛行機に乗る前にできる予防法

1. 風邪や鼻炎があるときは注意

鼻が詰まっていると耳管の働きが悪くなるため、航空性中耳炎のリスクが高まります。風邪をひいているときや、アレルギー性鼻炎の症状が強いときは、搭乗前に点鼻薬を使用するか、可能であればフライトを避けることを検討しましょう。

2. 耳抜きの練習をしておく

「バルサルバ法」という耳抜きの方法を覚えておきましょう。鼻をつまんで口を閉じ、ゆっくりと鼻に空気を送り込むようにします。強くやりすぎると逆効果なので、優しく行うのがコツです。

機内でできる対処法

  • つばを飲み込む・あくびをする:耳管が開いて気圧が調整される
  • ガムを噛む・飴をなめる:つばを飲み込む回数が増え、耳管が開きやすくなる
  • こまめに耳抜きをする:特に着陸の30分前から意識的に行う
  • 気圧調整機能付き耳栓を使う:気圧変化をゆるやかにしてくれる専用耳栓がある
  • 赤ちゃんにはミルクやおしゃぶりを:飲み込む動作で耳管が開く

着陸後も耳の痛みやつまりが続く場合は、航空性中耳炎の可能性があります。数日で自然に治ることもありますが、症状が改善しない場合は耳鼻咽喉科を受診してください。適切な治療で早く回復できます。

📌 この記事のポイント

  • 飛行機の気圧変化で鼓膜に圧力差が生じ、耳の痛みやつまりが起こる
  • 風邪や鼻炎があるときは航空性中耳炎のリスクが高い
  • ガムや飴、耳抜き、気圧調整耳栓が効果的な予防策
  • 着陸後も症状が続く場合は早めに耳鼻咽喉科を受診
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