2026.03.09|カテゴリ:鼻
「のどに何か張り付いている感じがする」「咳払いが止まらない」「寝ているときに咳が出る」。こうした症状に悩んでいる方は、「後鼻漏(こうびろう)」かもしれません。後鼻漏とは、鼻水がのどの方に流れ落ちてしまう状態のことです。
後鼻漏はなぜ起こる?
実は、健康な人でも1日に約1〜1.5リットルの鼻水が作られており、その多くは無意識のうちにのどに流れています。しかし、鼻水の量が異常に増えたり、粘り気が強くなったりすると、のどへの流れ込みを不快に感じるようになります。これが後鼻漏の症状です。
後鼻漏の主な原因
- ●慢性副鼻腔炎(蓄膿症):粘り気のある鼻水が大量に出る
- ●アレルギー性鼻炎:サラサラの鼻水が過剰に分泌される
- ●上咽頭炎:のどの上部の炎症で粘液が増える
- ●加齢による粘膜機能の低下
後鼻漏が引き起こす症状
後鼻漏そのものは病気ではなく「症状」ですが、放置するとさまざまな不調を招きます。のどに流れた鼻水が刺激となり、慢性的な咳や痰の原因になります。特に夜間に横になると症状が悪化し、睡眠の質が落ちることもあります。また、口臭の原因になることもあります。
治療法について
後鼻漏の治療は、まず原因となっている病気を特定し、それに対する治療を行います。副鼻腔炎が原因であれば抗生物質や鼻洗浄、アレルギー性鼻炎が原因であれば抗アレルギー薬や点鼻ステロイドを使用します。上咽頭炎に対しては、Bスポット療法(EAT)が効果的とされています。
自分でできるセルフケア
鼻うがい(鼻洗浄)は後鼻漏の症状を和らげるのに効果的です。生理食塩水で鼻の中を洗い流すことで、粘膜上のアレルゲンや細菌を除去できます。市販の鼻洗浄器を使うと手軽に行えます。就寝時に頭を少し高くすることも、のどへの流れ込みを軽減するのに役立ちます。
📌 この記事のポイント
- ✓後鼻漏は鼻水がのどに流れ落ちて不快感を起こす状態
- ✓副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が主な原因となる
- ✓原因疾患の治療と鼻うがいなどのセルフケアが効果的
- ✓慢性的な咳や痰が続く場合は耳鼻咽喉科へ相談を