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扁桃腺は取るべき?手術の判断基準とメリット・デメリット

扁桃腺は取るべき?手術の判断基準とメリット・デメリット

2026.03.07 カテゴリ:喉

扁桃炎を何度も繰り返していると、「いっそ扁桃腺を取ってしまったほうがいいのでは?」と考える方も多いでしょう。扁桃摘出術は耳鼻咽喉科で最も一般的な手術のひとつですが、本当に手術が必要かどうかは慎重に判断する必要があります。

手術が検討される基準

一般的に、以下のような場合に扁桃摘出術が検討されます。

  • 年に4回以上、扁桃炎を繰り返している
  • 扁桃周囲膿瘍(のうよう)を起こしたことがある
  • 扁桃が大きく、いびきや睡眠時無呼吸の原因になっている
  • IgA腎症など、扁桃が原因と考えられる病気がある
  • 扁桃炎のたびに高熱で何日も仕事や学校を休む

手術のメリット

扁桃炎の再発がなくなる

扁桃そのものを取り除くため、扁桃炎で高熱を出すことがなくなります。毎年何度も繰り返していた方にとっては、生活の質が大きく向上します。

いびきや無呼吸の改善

扁桃が大きいことが原因のいびきや睡眠時無呼吸は、摘出により改善が期待できます。

関連疾患の改善

扁桃が原因のIgA腎症や掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)などは、摘出により症状が改善するケースがあります。

手術のデメリット・リスク

  • 全身麻酔が必要で、1週間前後の入院が必要
  • 術後1〜2週間はのどの強い痛みがある
  • まれに術後出血が起こることがある(約2〜4%)
  • 手術後もウイルスによる咽頭炎にはかかることがある

取っても免疫力は大丈夫?

よくある心配ですが、扁桃を取っても全身の免疫機能に影響はありません。扁桃以外にも免疫を担うリンパ組織は体中にたくさんあるため、扁桃がなくなっても免疫力が下がることはないとされています。

手術するかどうかは、症状の頻度や重さ、日常生活への影響を総合的に考えて判断します。迷っている方は、まず耳鼻咽喉科で現在の状態を詳しく診てもらい、医師と相談してみましょう。

📌 この記事のポイント

  • 年4回以上の扁桃炎や睡眠時無呼吸が手術検討の目安
  • 扁桃摘出で再発防止・いびき改善などのメリットがある
  • 全身麻酔・約1週間の入院・術後の痛みがデメリット
  • 扁桃を取っても全身の免疫機能には影響がない
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