2026.03.06
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カテゴリ:喉
「溶連菌(ようれんきん)は子どもの病気」と思っていませんか?実は大人も感染することがあり、のどの激しい痛みと高熱が突然現れるのが特徴です。適切に治療しないと重大な合併症を引き起こすこともあるため、注意が必要です。
溶連菌感染症とは
溶連菌(A群溶血性レンサ球菌)は、のどに感染して急性の咽頭炎や扁桃炎を引き起こす細菌です。飛沫感染で広がり、特に冬から春にかけて流行します。子どもに多い感染症ですが、お子さんから家族にうつるケースも珍しくありません。
大人の溶連菌感染症の症状
- 突然の強いのどの痛み(つばを飲むのも困難)
- 38〜39度台の高熱
- のどの奥が真っ赤に腫れ、白い膿が付く
- 首のリンパ節が腫れて痛い
- 頭痛や倦怠感
- 咳や鼻水はあまり出ない(風邪との違い)
風邪との大きな違いは、咳や鼻水があまり出ないことです。のどの痛みと熱が中心で、咳がほとんどない場合は溶連菌を疑いましょう。
診断と治療
溶連菌の診断は、のどの粘膜をぬぐう「迅速検査キット」で5〜10分程度で結果がわかります。溶連菌と確認された場合は、ペニシリン系などの抗生物質を10日間服用するのが標準的な治療です。
抗生物質を飲み始めると1〜2日で症状は楽になりますが、ここで服用をやめてはいけません。途中でやめると、菌が体内に残って再発するだけでなく、リウマチ熱や急性糸球体腎炎といった重大な合併症を引き起こすリスクがあります。
家庭内での感染予防
- タオルやコップの共有を避ける
- 手洗い・うがいをこまめにする
- 抗生物質を飲み始めて24時間経てば感染力は大幅に低下する
- お子さんが溶連菌と診断されたら大人も注意する
のどの激しい痛みと高熱が突然出た場合は、我慢せずに早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。迅速検査で原因を特定し、適切な抗生物質で治療することが合併症の予防につながります。
📌 この記事のポイント
- ✓溶連菌は大人にも感染し、強いのどの痛みと高熱が特徴
- ✓咳や鼻水が少ないのが風邪との違い
- ✓抗生物質は症状が改善しても10日間飲みきることが必須
- ✓途中で中断するとリウマチ熱や腎炎の合併症リスクがある