声がかすれる症状が長引いている場合、声帯ポリープの可能性があります。声帯ポリープは声帯にできる良性の腫れもので、適切な治療で改善が見込める病気です。
声帯ポリープとは
声帯ポリープは、声帯の粘膜にできるコブのような良性の病変です。声帯に過度な負担がかかることで、粘膜の血管が破れて内出血を起こし、それが固まってポリープとなります。カラオケで歌いすぎた翌日に声がガラガラになった経験がある方は、軽度の声帯出血を起こしている可能性があります。
主な症状
最も多い症状は声のかすれ(嗄声)です。話し始めに声が出にくい、高い声が出なくなった、声がすぐ疲れるといった症状も見られます。ポリープが大きくなると、呼吸時に違和感を覚えることもあります。痛みを伴うことは少なく、気づかないうちに進行するケースもあります。
原因
最大の原因は声の使いすぎです。大声での長時間の会話、歌唱、叫びなどが引き金になります。喫煙も声帯の粘膜を刺激し、ポリープのリスクを高めます。また、逆流性食道炎による胃酸の逆流が声帯を傷つけることもあります。
治療法:手術は必ず必要?
治療は大きく「保存的治療」と「手術」の2つに分かれます。
保存的治療では、声の安静(沈黙療法)と消炎剤の内服、吸入療法を行います。発症から早い段階であれば、声を休めるだけでポリープが小さくなることも珍しくありません。音声治療(ボイスセラピー)で正しい発声方法を学ぶことも有効です。
手術は、保存的治療で改善しない場合や、ポリープが大きい場合に検討されます。全身麻酔下で喉頭微細手術を行い、顕微鏡でポリープを切除します。手術時間は30分〜1時間程度で、入院期間は数日〜1週間が一般的です。手術後は1〜2週間の声の安静が必要です。
再発を防ぐために
手術で治っても、声の使い方が変わらなければ再発する可能性があります。正しい発声法を身につけること、禁煙すること、こまめに水分を摂ることが再発防止の基本です。
📌 この記事のポイント
- ✓声帯ポリープは声の使いすぎでできる良性の病変
- ✓早期なら声の安静と薬で改善することも多い
- ✓保存的治療で改善しない場合は手術を検討する
- ✓再発防止には正しい発声法と禁煙が重要